2020年10月26日月曜日

鮭のオカマ

  先日のこと。

 実家に寄った際、父親がオホーツク海で鮭を釣ってきた。

 父の代わりに鮭を捌いたのだが、雌だと思って腹を裂くと白子が出てきた。

 こういうことは過去にも経験している。

 私はこういう鮭を「オカマ」と呼んでいた。

 雄と雌の違いは、鮭の場合は歴然としている。

 雄は尻びれが大きく、顔が尖っているけど、雌は尻びれが小さく、顔が丸い。


 普通鮭は、3から6年で遡上して産卵するが、間違って遡上前の魚体がその群れに仲間入りしてしまうことがあるという。

 卵巣や精巣が成熟前なので、その分、身に脂が乗る。ということらしい。

 このオカマ、ひょっとしたら若いのかな?

 で、試しに焼いて食べてみたら、脂がのって実に旨い。

 何だか得した気分だ。


 帰宅して、いつも鮮魚を購入している魚屋に寄ってみた。

 あるある、オホーツク海産の鮭が。

 でも、異常に値が高い。

 雄は高くても、通常は3000円位だが、5000円以上している。

 上記画像でお分かりだと思うが、これは「メジカ」だ!!

 雄でも顔が丸くて、目と鼻の間が短いのでメジカと呼ばれる。

 メジカは、遡上の準備段階で、まだ沖合で回遊しているので、脂が抜けてなく旨い。

 そっか!オカマ君はメジカだったのか?


 ところでシロザケの一生は?というと、春に降海して北海道の沿岸を北上後、ベーリング海やアラスカ湾で成長後、数千キロを旅して帰ってくるそうだ。

 迷わず帰ってこられるのは、地磁気を利用しているらしい。ということだけど、こればかりは鮭ご本人に尋ねてみないことには、確かではないよな。

 でもな~・・・・・。

 生まれ故郷に帰ってみらた、トラップだらけ・・・・。と言うのも可哀そうな気もするな・・・・・。