2012年12月13日木曜日

犯人は誰だ!!

 モップ掛けは私の仕事だ。日中の室温は30℃前後なので、玄関と全ての窓は開けて、風通しを良くしている。当然、埃も入ってくるのでモップ掛けは欠かせない。

 マレーシア西海岸の乾季は、11月~3月と言うのが相場だ。そして、6月頃に再び短い乾季がある。その他の月は雨季と言うことになる。

 そろそろ、乾期に入ってもいい頃だが、世界的な異常気象が頻発しているので、上記の方程式は成り立たない。今年は、雨季の時期に計画的断水が実施されそうになるほど、小雨だった。乾季になっても毎日夕方に判で押したようにスコールが降っている。

 今年の小雨の時期には、KLの空気は酷かった。モップ掛けをしても夕方には、もう汚れている。でも、最近は、毎日のスコールのお陰で、それほど床が汚れない。

 この汚れの成分は何だろう?土埃か?ヘイズの煙か?排気ガスか?考えられるのはこの3つのうちのどれかか?または複合的なものだろう。

 マレーシアの土は茶色なので、もし、土埃が原因だったら靴下は茶色に汚れるはずだ。しかし、靴下は黒色に汚れるから、土埃は除外される。

 ヘイズは、煤なので黒色だ。しかし、ヘイズは1年中発生していないので、主たる原因ではない。残る容疑者は排気ガスだ。

 排気ガスの成分には、一酸化炭素や炭化水素、窒素炭化物、粒子状物質、二酸化炭素、硫黄酸化物などが含まれている。これらのうち一酸化炭素と二酸化炭素は、無色無臭なので、原因物質から除外しても良いだろう。

 車のマフラーの出口に白い布を当てると、黒く汚れる。これは上記成分のうち、どの物質によるものか分からないが、多分、窒素酸化物や粒子状物質ではないだろうか?ちなみに光化学スモッグは窒素酸化物と炭化水素が原因だ。

 と言うことで、床の汚れの犯人は、主として排気ガス、ヘイズの時期は両方が複合的に関与していると推定される。

 光化学スモッグが発生してない日の、近所の風景を撮影した写真があったので、参考までに今朝の写真(スモッグ発生中)と比較して欲しい。(マレーシア在住者にとっては、日常の風景なので、スルーしてください)

今朝


ノースモッグデー

 2枚の写真を比較すると、空気の汚染度が明らかだ。排気ガスによる汚染度は、ヘイズほど酷くないが、上記写真「今朝」の一番奥のコンド群が霞んで見える程、汚染されているのが分かる。

 この光化学スモッグは、首都のどの範囲まで広がっているのだろうか?正確なところは分からないが、プトラジャヤまで行くと、空は青い。KL中心部からプトラジャヤまで直線距離で30キロ位だから、KLとこれに隣接する衛星都市は、スモッグに包まれていると考えた方がいいだろう。

 これから、マレーシアでのロングスティを予定されている方で、喘息などの疾患がある方は、スモッグを考慮したほうがいい。

 ペナン島もスモッグが発生するが、日本人が多く住んでいる島北部は空気は比較的綺麗だ。私達が住んでいたので間違いない。また、ヘイズも時々あるが、KLほど酷くない。年に数回あるだけだったと記憶している。

 細君も喘息持ちなので、来年はイポーに引っ越すぞ~~~~。