昨日は夜中から朝に掛けスコールが降ったそうだが、熟睡していたのでその話は細君から朝、聞いて初めて知った。
午後から雨もやんだので、カヤックをカートップしてタンジュンルーに向かった。予定どおり、ガシン島に出艇しようとビーチまで来たが、パラセーリングのボートが縦横無尽に疾走している。危険なので出艇を諦めた。
ここまで来たら、その先のビーチから出挺してマングローブでライトトローリングでも試してみようと向かった。
途中、検問所のようなチェックポイントがある。2010年にはなかった。前回は警備員はいなかったのでフリーパスだったが、今回は止められた。
カートップしているカヤックを見て、「ビーチから出るのか?」と質問する。こういう場合は誘導尋問みたいなものだから、「いや、マングローブツアーのジェティの近くから出るんだ」と答えると、ニッコリ笑って通してくれた。
どうやら、ビーチからの出艇は禁止されているようだ。何事にもゆる~~いマレーシアだが、何かビーチでトラブルでもあったのかな?
警備員にはそう答えたものの、ジェティの横からの出艇は前回で懲りたので、ビーチの端の方から出挺した。(下記マップ赤丸)
波は50cmだが、うねりがある。沖合1Kmに浮かぶケランバヤ島を回ってこようと思ったが、帰りは追い波になるので、やめた。
それじゃあ、ベビリス島を回ってこようとしたが、その海域で刺し網漁をしている漁師に「戻れ」と制止された。
あっちは仕事、こっちは遊びなので、こういうときは素直に指示に従うのが、カヤッキングの原則だ。
楽しく遊ぶには、他者と摩擦を避けた方が賢明だ。
マングローブに入ろうと向かっていると、今度は別な漁師が目の前で刺し網を投下しはじめた。またまた、「迂回しろ」の指示だ。
ちょうどこの海域は、マングローブと海との接続海域なので、好漁ポイントなのかな?
湾奥に進むと、漁師もツアーボートもほとんど入ってこない。のんびりとトローリングしていると、100m先で水面が何やら賑やかだ。
最初は、大型魚がベイトを追っているのかと思ったが、近くまで寄ってみると丸い頭が10個程浮かんでいる。(マップ黄色丸)
リーダーらしき個体が、背伸びをして私を確認して、警戒の雄叫びをあげる。どうやらカワウソの家族だ。
ファーストコンタクトは、礼儀が大切だ。それ以上は接近しないで遠くから観察した。と言っても、丸い頭しか見えない。
ちょうど、引き潮が最大の時間だったので、浅瀬で家族総出で漁でもしていたのだろう?
こんな出会いができるのが、嬉しい。
昨日は、2時間の航海であった。帰航ポイントは、波が高くなったので波が死んでいる風裏を選んで上陸した。
次回は、ランカウイ島の最北端を攻めてみたい。