2013年2月5日火曜日

マレーシアでナマコは食うな ~新聞ネタ~

 昨日は、チャイニーズニューイヤーに備えて、食料品の買い出しに行ってきた。多分、8日前後から17日まではどこもかしこも休みなんだろうな~。

 毎年、この時期は憂鬱だ。5年も住んでいると深夜の爆竹と花火には、だいぶ耐性ができたが・・・

 もうちょっと、上品に新年を祝えないものかな~・・・・・・。(私は下品だけど)



 さて、2月3日付「the star online」に「Get sea cucumber from those culturing them to avoid poisoning」との見出しで、毒ナマコについての記事が掲載されていたので投稿する。

以下訳
ペタリンジャヤ発:

 チャイニーズニューイヤー期間中、珍味とされるナマコを消費したい人々は、中毒を避けるため信頼された関係者からそれを購入すべきだ。とマレーシア科学大海洋生物学教授 博士ズルフィガー・ヤシンは語った。
 
 彼は、近年、無節操な商人が、需要の高まりによって無毒のナマコと一緒に有毒なナマコを混ぜている。と語った。

 ナマコは、それらを容易に識別できるので、濡れた状態で購入することが一番いい。
 
 そして、ナマコの知識を持っている人々か、信頼できる関係者から買いなさい。と彼は語った。

 ズルフィガー教授は、食用に適するナマコは、通常は大きいサイズだ。と語った。


 ナマコは、ドライよりむしろ生で買った時の方が食用に適するナマコか識別しやすい。と彼は語った。

 しかしながら彼は、有毒なものは無毒のものと似ているように見えるだろうと警告した。そしてそれは、一般の人にとって違いに気づくことを難しくしている。

 彼は、人々がマラッカ海峡に沿って有毒なナマコを取っているところや私利に動かされた業者がそれらを買っているのを見たことがあった。と語った。

 猛毒のナマコは、黒色でツルツルの皮膚を持っている「Holothuria atra 」種だ。と彼は語り、太平洋諸島では、それらは毒で魚を捕ることによく使われていた。と付け加えた。

 ズルフィガー教授は、ホロスリン毒(ナマコ含有毒素)が、血液中で検出されることは稀で難しい。何故なら毒の総量はあまりに極わずかで、その上中毒は、他の汚染された甲殻類がナマコと一緒に食べられたときにも起こるからだ。と語った。

 マレーシアには、一般的に見られるナマコ種が100以上生息していた。そしてマレー人はそれらを薬として使ったが、中国人は食べ物として消費した。と彼は語った。

 中国人は、たくさんのStichopus種やHolothuria scabraを含む数種を消費する。だが、Theleonata Ananasは、貴重な種だ。と彼は語った。

 マレー人にとって、Stichopus hermaniiは、薬として、飲み物や軟膏として使われた。と彼は付け加えた。

 彼は、多くのナマコが、夜にリーフからいくつか出てきただけで深みで見つけられた。と語った。

 コタキナバルでは、地元のナマコ問屋が、サバ州では約20種が捕獲され加工されて、マレーシア半島のレストランに輸出されている。と語った。

 しかし、私達は、それらが非常に有毒なので使わない1種か2種がある。と彼は語った。加えてそれらの在庫のほとんどは、サバ州の東海岸のセムポーナから調達された。と語った。

 Qianとして特定されたいだけの問屋は、低い等級のナマコはキロ当たり100リンギをわずかに超える費用がかかり、その一方で上質のものは結局800から1000リンギになってしまう。
 
 漢方薬の店主パウル・ファングは、ほとんどの購入者は、血行が良くなる他に関節痛を緩和するためにナマコを消費するだろうと語った。
~以上~



 サバ州では、先週の木曜日に毒ナマコを食べた男性2人が、死亡している。

 私は、釣りが好きなので釣れたフグを自分でさばいてフグ刺しでよく食べたが、毒ナマコが、そんなに強毒とは知らなかった。

 それにしても、マレーシアは怖ろしい。毒ナマコを混ぜるなんて!これは未必の殺人行為だ。

 北海道の漁師町では、冬に高波でナマコが大量に打ち上げられるので、干しナマコにしてそれを煮付けでよく食べる。

 私も時々ご馳走になったことがあるので、こちらで売られている干しナマコで煮付けにしてみようかと思ったことがあったが、買わなくて良かった。

 「マレーシアで、ナマコにあたって邦人死亡」という新聞ネタにだけはなりたくないな~・・・・・。