見学会終盤に「車で来ている方は、無料駐車券をお渡ししますので申し出てください」と、案内役の日本語通訳の方がアナウンスした。
当時、確か日本人30名位の方が参加していたが、車で来ていたのは私達と、知人夫婦だけだった。
単純に計算すると当時見学会に参加された方の、車の所有率は13%位だ。まあ、この時は、高齢の方が多かったが・・・・。MM2H全般の車所有率は、もう少し高いと思われる。
1年以上ロングスティを予定されている方は、車の購入を検討された方がいいと思う。日本と違って、中古車が二束三文で売買されることはない。
もし、車を購入する場合は、新車を購入するのが一番安心だ。昨年、KL市内の中古屋を10数軒以上回ってみたが、事故車ばかりだった。
ドアを開けると「ギ~~ッ」と異音がしたり、ボンネットを開けると、新しくペイントされていたり、真新しいパッキンが付いていたりと、妙に綺麗だったりする。
中古屋のおやじに
「This is accident car,isn't it? 」
と尋ねると、否定もしない。ただ苦笑いするだけだった。
酷いところでは、中古車展示場の脇で、車を分解して再組み立てをやっているところもあったし、試乗させて欲しいと頼んでも、拒否する中古屋もあった。
マレーシアの中古屋の実情は、このようなものだが、もし、中古車を購入するなら、ローカルから信頼されている中古屋を探すしかない。
前置きが長くなったが、マレーシアでの運転のポイントだが、その前にウインカー点灯についてだ。
マレーシアでは、左折や右折レーンでのウインカー点灯は免除されている。よく、マレーシアの運転手は、ウインカーを点灯しないと、非難されているが、明らかな右左折車線から右左折する場合は、点灯義務がない。
が、しかし、明らかでない交差点から右左折する場合も、これに準じて点灯しないのが常態化している。パトカーでさえ、無点灯だ。
ポイントその1
交差点で特に注意したいのは、直進レーンから右折する車だ。例えば、自車が右端車線の直進&右折レーンから直進した場合、左側車線の直進レーンからの右折車と衝突する危険性がある。
私は2度、衝突されそうになったことがある。回避行動を取っていなければガチンコだった。相手の運転手は両方とも女だ。KLではこの種の違反が多い。
こういう態様の事故を避けるには、直進専用車線から直進するか、直進&右折レーンから直進する場合は、左ウインカーを点灯して、直進するんだとアピールした方がいいかもしれない。
ポイントその2
信号待ちなどで渋滞しているとよくやることだが、片側1車線道路の反対車線を延々50メートルも100メートルも逆送して、渋滞先頭に出ようと言う輩がいる。
先日、本線が信号待ちで渋滞していたが、交差点は開けてくれていたので、右折しようと発進したところ、反対車線を延々と50メートルも逆送してきた車と、衝突しそうになった。
ブブ~~ッとクラクションを鳴らされたが、鳴らす立場はこっちだ。
ポイントその3
ペナン島では、幅広道路が少ないので、頻繁に車線変更することは少ないが、KLでは3車線4車線が当たり前だ。この車線変更に戸惑っていると、KLでは運転できない。
車線変更にはバックミラーとルームミラーを一瞬にして確認する必要がある。この一瞬で、ミラーに映った車の大きさや速度から車線変更が可能かどうか?判断する必要がある。
また、車には必ず死角がある。その死角に後続車が入っている時に車線変更すると、接触する危険性がある。
これを防ぐには、別売りのミラーなどで死角をなくすことだ。それと、急激な車線変更は御法度だ。ウインカーを点灯し、ジワジワと変更するのが一番いい。これならよっぽどボケッとしている後続車でも気づく。
車線変更はちょっと加速気味にしてから行うのがマナーだ。後続車にブレーキを踏ますのは下手な証拠だ。
ポイントその4
初めて通行する道路(3車線道路)では、中央車線を運転することだ。2車線の場合は左側だ。3車線道路で中央車線を通行していれば、その先で右または左に車線変更する場合は、1車線の変更だけで済むからだ。
また、2車線道路で右側車線を通行していると、右折レーンに入ってしまって、信号待ちで長々と待たされることがあるので、知らない道は左側を運転することだ。
慣れた道路ならその先の道路状況が分かっているので、どの地点でどの車線を通行すればいいか判断できるが、初めての道路では、その先は闇だ。
ポイントその5
マレーシアは、ロータリーが大好きだ。KLでもちょっと郊外に向かうと、あちこちにロータリーがある。
ロータリーは時計回りで、出る車が優先だ。大きなロータリーでは、入り側に信号機を設置しているところもあるが、ほとんどのロータリーは設置されてない。
ロータリーに入るときが、出る車と衝突する危険性が一番高い。左ウインカーを点灯しないで出ようとするので、紛らわしい。また、一番中心車線からも飛び出して出ようとするので油断ならない。
入るときは、完全に車が途絶えてから進入した方がいい。
出るときは、あらかじめ外側車線に変更して、左ウインカーを点灯してからだ。この時、入りの車が突っ込んでくると思っていた方が、もしもの場合に回避行動がしやすい。
ポイントその6
譲り合いの精神が大切だ。道路交通法上、自車が優先だとしても、相手も常にそう考えていると思った方がいい。両方が優先だと思っていると、事故を誘発する。大人の対応で一歩引くことだ。
ポイントその7
割り込んできたら、譲った方がいい。マナーの悪いやつはどこに行っても何をしても悪いし、永遠に矯正は不可能だ。こういう輩とは関わり合いにならない方がいい。
ポイントその8
高速道路は左側車線か、3車線あるところでは中央車線を、のんびり走ろう。追い越し車線をビュンビュン走っても、到着時刻はそれほど早くない。燃費が一番いいのは80キロだ。
ポイントその9
ペナン島在住時に、見通しの悪いカーブの手前で、後続車が私の車を追い越したことがあった。一か八かの死のゲームに挑戦する奴がいる。こんなのに巻き込まれたら堪ったものではない。こんな状況で追い越されたときは減速だ。
ポイントその10
スコールの多いマレーシアでは、ハイドロ事故が多発している。スコールが降ったら80キロ以下に減速だ。
以上思いついたまま、書き出してみたが、これを読んで、余計、運転したくないと思ちゃったかな~。