2013年1月26日土曜日

海外暮らしの夢は、いずこへ消えたか?

 憧れの海外暮らしが実現してから、5年が経過しようとしている。憧れと言っても落ち着いた先は東南アジアのマレーシアだが・・・・・。

 マレーシアの読者の皆さんもそうだと思うが、ロングスティ開始後の1年間位は、見るもの聞くもの何でも新鮮で、驚きの連続だった。街路樹の大きさに驚き、トロピカルフルーツの甘さに驚き、ホーカーの汚さに驚き、マナーの悪さに驚き・・・・・。

 でも、1年位は、いいことも悪いことも含めて、異文化体験は刺激的だった。が、5年も経つとローカル化してきて、異文化に触れている感じがしない。これって、マレーシアに染まった証拠なのか?

 今、ふと思った。海外暮らしの何に憧れていたんだろうか?

 元々は、ハワイ移住を目指していた。ビザ取得の問題もあったが、所詮、貧乏人には高嶺の花だった。それで、3ランク位(いや5ランクかな?)落として、マレーシア移住となったが・・・・・。

 私達は、北海道出身だ。MM2H取得者には北海道出身者が多いらしいが、何故多いのか?私には想像がつく。

 半年もあの厳寒の地で暮らしていたら、嫌になる。人生の半分が冬だ。だが、その分、春の訪れの喜びは西日本の方に比べたら大きい。

 私はハワイのあの何とも言えない優しい空気が好きだ。「優しい空気」って何だ?と突っ込みを入れられそうだが、まあ、行けば分かる。

 海外暮らしの夢は「常夏の地で暮らす」だった。「暗く閉ざされた冬がない」ことに、夢を感じていた。

 1年中、釣りや海水浴ができるし、トレッキングもできる。
 1年中、緑が繁茂し、名も知らぬ花が咲き乱れている。
 1年中、虫の鳴き声を聴くことができる(私、蛙のゲロゲロとコオロギのコロコロが大好きだ)
 1年中、スイカとうちわの暮らしができる(小学生の夏休み気分)
 1年中、パンツとシャツの暮らしができる。

だんだん夢が下品になってきたので、羅列はこのくらいにしよう。

 こういう生活は、北海道人にとって本当に憧れだ。マレーシア移住が実現している今、この夢は手中に収めた。

 が、しかし、その実感がない。なぜだろう?過去記事の40項目のせいか?毎日をダラダラと過ごしているせいか?加齢のせいか?ボケたのか?

 ここで自己分析をしてみた。

 結果が判明した。

 それは、常夏が当たり前だからだ。夢は実現しないから夢であって、それが実現したら、もう夢ではない。

 それでは、夢が消えた今、マレーシアでの精神のよりどころは?

 別の夢を持つしかないか~。と言うより、夢を目標に変更しようと思う。夢が実現したことに感謝しつつ、生活の中で、自分の目標を持つことにしようと思う。

 具体的には、マグロを釣るぞ~とか、花の名前を覚えるぞ~とか、夜は、外で虫の音に聴き入るぞ~とか。

 こんなんで、少しはマレーシア暮らしにも、はりができるかな~?

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