日本で英字新聞を、これ見よがしに読んでいると、キザったらしいが、マレーシアでは、英語は準公用語みたいなもんだから、英字新聞を広げていても、それは、自然な風景の一部だ。
私も、スラスラと英字新聞を読みたいと、かねがね思っているが、いつも電子辞書片手に悪戦苦闘している。ペナンの友人のブログには、頻繁に新聞ネタが登場する。多分、ブログネタに困ったら、新聞記事を引用するのだろう。
私も友人を見習って、新聞ネタを投稿してみようと思ったが、政治欄は、マレーシアの政治に疎いし、経済欄は、専門用語が出てきて、最終的には支離滅裂な訳になりそうなので、3面記事にした。
記事の題名は「Ivory worth RM60mil seized」だ。「6000万リンギ相当の象牙を押収した」ということらしい。記事によると、ポートクラン税関は、2個のコンテナに隠された不正な象牙1500本、24トンを押収した。
象牙は、東アフリカのトーゴから出発したコンテナの中の木箱に隠されていた。行き先は中国だ。12月7日の押収は、今年1年間の3四半期の押収量を超える大量のものだった。
野生生物不正取引監視ネットワークは、マレーシアは不正な野生生物製品の取り締まりの重要な拠点だ。としている。
全世界の象牙の取引は、例えば、自然死した象の象牙やナミビアや、ボツワナ、南アフリカの密猟者から押収した象牙をオークションにかける以外は、1990年から禁止されている。しかし、中国の漢方薬に象牙が使われていることから、2004年以降、世界的に取引は拡大している。
環境保護団体によると、アフリカの象の数は、20世紀前半に500万頭くらいだったが、現在は47万頭すれすれだろう。ということだ。
以上が、記事の要約だが、話の流れはあっているので、まあ、こんな内容でいいのだと思う。
アフリカでは、密猟者とそれを取り締まるレンジャーとの間で、まるで戦争状態にあると聞いたことがある。取り締まり側の人材、資金不足によって、思うように密猟者を摘発できないようだ。日本も、中国なんかに6兆円も資金援助なんかしないで、こういうところを支援すればいいと思う。
環境保護団体のWorld Wide Fund Japan(WWF)は、国からの補助金などを受けないで、寄付金によって野生生物の保護などを含めた環境保護活動を行っている。
一人500円から寄付ができるそうだ。