マレーシアの上水道の普及率は90%、下水道は38%の普及率だそうだ。日本の下水道の普及率は約75%だから、約半分だ。
1999年、河川や海洋の汚染が深刻化する中、マレーシア政府は、下水処理施設の建設推進を開始した。日本の円借款で第1期工事を清水建設や日立プラントが受注し、2004年に第1期工事が始まった。
第1期工事はクアラルンプール周辺、第2期工事はマレー半島北部のケダ州、ペナン州、第3期工事はクアラルンプール市、ネグリセンビラン州、マラッカ州で建設され、2009年までに8カ所の施設が完成した。
この結果、対象地域内の河川の汚濁が90%除去され、建設された施設を利用する人は280万と、マレー人の10人に一人が利用できるようになった。しかし、マレー半島西海岸の海洋汚染はまだまだ酷く、更なる処理施設の建設が望まれる。
マレーシアの水道水は、茶色く濁っている。白物は洗濯を繰り返すと、まるで泥染めでもしたように、薄茶色に変色する。我が家では飲料水は浄水器で一旦濾過した後、更に沸騰させてから使用している。
噂によると鉄管が古くて錆びていることや汚泥が溜まっているためだという話もあるが、これは取水している河川が土で茶色く濁っているからだと思う。錆が混入しているとすると、通常は飲めたもんじゃない。
日本の企業も浄水場建設を受注しているので、日本の技術力がマレーシアに移転されれば、徐々に水質も改善されるのかも知れないが、まだまだ先の話だろう。
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