マレーシアでは日本のような都市ガスは全く普及していない。あるのはいわゆるプロパンガスだ。ガスボンベにガスを圧縮して液化したもの。ちなみにマレーシアではガスボンベのことを「シリンダー」と呼んでいる。ボンベはドイツ語。
マレーシアではマレーシア国営石油会社(ペトロナス)が探鉱、採掘、精製、販売を一挙に牛耳っている。外国企業がマレーシアで探鉱や採掘をする場合は、ペトロナスと契約を締結しなければなりらない。シェルや三菱石油などが参入している。ちなみにペトロナスでは東京電力や東京ガス等にガスを輸出している。
家庭用のガスは容量にもよるが、1本(15キロ~20キロ)25~30RM前後で購入できる。通常の使用頻度では、約2~3ヶ月使用可能だ。
ガス購入に際して注意すべき点は、シリンダーの使用有効期限を確認することだ。使用期限を10年以上過ぎたものが堂々と使用されている。
有効期限はシリンダーに記載あるいはくり抜かれている。「ESSO」のシリンダーはくり抜かれているので、ごまかしようがないので、安心だ。ちなみに期限は西暦の下二桁とA~Dによって表現されている。A~Dは四半期を表している。例えば「15B」なら2015年6月まで使用可能という意味。
昨年、KLのスバンジャヤの大型ショッピングセンターでガス爆発が発生したが、案外、期限切れのシリンダーが原因だったのかも知れない。監督官庁による指導が徹底されることを望む。
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