2012年12月6日木曜日

電力は天然ガス発電が約60%を占める


 マレーシアでは十分な電力供給がある。国営電力会社であるテナガ・ナショナル(TNB)は、マレーシア半島で電力供給を行い、東マレーシアではサバ電力公社(SESB)とサラワク電力供給公社(SESCO)が、それぞれサバ州とサラワク州に電力供給している。

 半島部における現在の電力供給量の比率は、天然ガス火力発電が58%、石炭火力発電が37%、水力発電が5%となっている。毎年1000メガワットの需要が増加していることから、将来の電力不足を補うため政府は、原子力発電所を2021 年までに、2カ所目を2030年までにそれぞれ建設する計画を公表している。2030年までに国内の電力供給量の約10―12%を占めることを目指すそうだ。

 私個人の意見としては、マレーシアに原発は必要ないと考えている。マレーシアでは天然ガスも石炭も輸入に頼ることなく産出されているし、天然ガスは石炭に比べCO2の排出も少なく、発電効率も格段いいのだから、危険な原発をわざわざ作らずとも、天然ガス発電所を建設して需要増に対応すればいいと思う。

 原発建設は、先進国入りをめざしているマレーシアのパフォーマンスのような気がする。原発を作ることによって、その運用管理能力がマレー人にもあることを、各国に認めさせたいのだと思う。

 私達はマレーシアに移住して5年になるが、停電したという記憶はほとんどない。お隣のインドネシアでは、2時間の計画停電と言うのは当たり前のようだから、マレーシアの電力事情は良好だ。日本と遜色ないと思う。

 ところで、マレーシアの電圧は240V、50Hz。東日本が100V、50Hzなので、東日本に住んでいた方が、日本で使っていた電気製品を変圧器を使って使用することは可能だが、西日本の方は周波数が違うので使用できない。

 また、マレーシアのコンセントの型式は「BF型」と呼ばれるイギリスを始め、香港、シンガポール等旧英領で使用されている型式だ。


 上記写真の右上のスイッチをOFFにすると、電力が遮断される。世界有数の落雷の多いマレーシアではこの構造が重宝する。また、一番上の穴は下2カ所の穴のシャッターの開閉の役割を果たしている。コンセントを抜くと下2カ所の穴がシャッターで塞がる構造となっているので、防滴防塵の効果がある。


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